3月25日

       20代の頃 取引先の40代の社長に こう 言われた。

       「最近 陶器の良さが わかってきてね よいものは じっと見ていると

       体の重心が 一段 ぐっと下がる感じがするんだ。」

       その頃は 聞き流していたその言葉が 最近 いい陶器を見る機会が増え

       その頃の 彼の年代と 同じになり 彼の言っていたことが 理解できるように

       なってきた。

 

       伊万里焼きで 有名な 伊万里の「鍋島藩窯公園」に行ってきた。

 

       伊万里市街から 車を走らせ15分ほど 静かな山間に 静かにその公園はあった。

       この地は 大川内山といい 1675年から 1871年まで 佐賀鍋島藩の御用窯が

       おかれていたところ・・・・

       当時は 関所まで おかれ 完全に隔離された形で 幕府の将軍家への献上品や

       諸大名への贈答品として使うため、そして藩主の日用品として使うためのみ、

       採算を無視して高品位な焼物を作っていたので その存在は 明治になるまで

       一般に しられることはなかったという。

       現在 当時の焼物が 売買されれば 2000万をくだらない値がつくという。

       そして いまも 30数軒の 窯元があり  その技法 伝統を引き継いでいるのだ。

       三方を 山にかこまれた秘境ム−ドあふれる大川内山は 秘窯の里とよばれているという。

       山水画のような 岩屏風を パックに 突然 現れる この街並みは 300年前の

       雰囲気を 残しているような ム−ドが いい感じ。

 


CLICK TO BIG SIZE

そんな街並みに 陶器のオブシェが 随所にあり・・・違和感なく 調和している。

山にちかい奥の通りに はいると ホント 昔ながらの道だ・・・

 

       街にある 30数軒の窯では それぞれ焼物を売っている。

       それぞれの窯が 自分のところで 焼いたものを売っているわけで

       一軒一軒 趣が 違い 見てまわるだけで 面白い。

       

       駐車場ちかくの綺麗な大きな 窯よりも 奥にある 山道沿いの通りの窯がおすすめ。

       素朴な作りの家並みに いまは 何時代? と 思ってしまうほど・・・・

 

      

       観光客のほとんどが この街並みを見て 焼物を見るだけのようすであったが

       中心となる 鍋島藩窯公園も いい景色が いっぱい。 

 


CLICK TO BIG SIZE

公園の奥にあるトンバイ橋 桜の季節は 綺麗だろうな。

公園の中にある焼物オブジェ

 

        ゆっくりと この街のしずかなたたずまいに ひたりながら 世間から 隔離され 

        こんな静かな場所で ひたすら美しい焼物を焼くことに すべてを かけた

        当時の陶工のことを 考えてみた。

        すばらしい陶器を 作っても 藩主や朝廷の食器としてつかわれるだけ・・・

        しかし 恵まれた環境はあたえられ 技術をみがくことに 集中

        生前は 一般に 評価されることなく 後世になって 評価されることになる。

        好きなことを 恵まれた環境を与えられ 思いきりできる人生・・・・

        当時の陶工について  ちょっと 調べてみたくなった。

 

        そんな 物思いにふけるには ピッタリのこの場所

        焼物に興味のない人にも 街並みを見るだけでも 価値ある公園である。

    鍋島藩窯公園のホ−ムペ−ジ

鍋島とは  

 

       帰りに 伊万里市に 昨年7月に できた 黒沢明記念館サテライトスタジオに行ってきた。

       地図をたよりに 車で市街地をウロウロするも なかなか見つからず・・・

       記念館に 一番 近い駐車場という看板を やっと見つけ 車をおいて

       探すも やはり見つからず・・・・街歩く人に尋ねると なんと 商店街の中にあるという。

       サテライトスタジオというから 国道沿いの大きな建物をイメ−ジして 疑わなかったのが

       間違いのもと・・・・商店街の中ほどに 記念館は建っており 車窓からは見えない場所。

       元は伊万里信用金庫の跡地にたっているとのこと。   

        中は3階建てで 1階は プロモ−ションビデオを常時流す入場無料の喫茶スペ−ス。

        クロサワのノベルティ−グッズが 販売されている。

        2・3階が 展示スペ−スで 入場料500円。

        国際映画祭での受賞トロフィ−や愛用品のサングラス カバン 帽子などが展示。

        映画に関する展示は 乱 影武者など 晩年に近い作品に集中している。

        絵コンテ 生原稿など が展示されている。

乱での衣装の 展示

        デルスウザ−ラ以降の映画も いいが それ以前の クロサワパワ−を

        感じさせる映画のファンである私は チョット肩すかしな感じ。

        しかし 展示ブ−スの片隅に 天国と地獄 の生原稿を見つけ 感激。

 

        3階は 黒沢の遺稿をもとに 昨年 映画化された 雨あがる の 展示。

        そして 3階の半分は 黒沢の全作品の予告編を順番に 大型スクリ−ンで上映している。

        黒沢ファンには こたえられないこの記念館・・・・・

        展示物も 変えていくとのことで 伊万里に 行くときには はずせないスポットです。

         

黒沢明記念館サテライトスタジオ


[PR]就職、仕事にも県民性が出る?:無料カンタン占いで日払いもアップ